芥子園画伝から学ぶ4

斡 あつ・・・淡墨を何回も重ね。ぐるぐる回して染する方法

皴 しゅん・・・穂先の鋭い筆を横に寝かせ、側筆として掃くように引く方法

渲 せん・・・たっぷり水を含んだ淡墨を再三注ぐ方法

刷 さつ・・・水墨で贅沢な感じに渲する方法

卒 そつ・・・筆頭のみを使い、まっすぐに引くように指していく方法

擢 てき・・・筆頭を1つ1つ下し、跳ね上がるような筆跡となるように指していく方法

点 てん・・・筆端を使い、転じていく方法。人物、苔樹などに使う。

画 かく・・・定規などでまっすぐに引く方法。楼閣、松針などに使う。

染 せん・・・白い絵絹に水を引き、その上に筆墨跡の全く出ないように淡墨でぼかしていく方法。

漬 し・・・筆墨跡の残るように雲のきわや水痕を描く方法

分 ぶん・・・瀑布を描くときに、滝は絵絹本来の色とし、その両側をかすれた墨でぼかす方法

襯 しん・・・山のくぼみや木の隙間にわずかに淡墨でぼかして気を入れ、上下左右相接するようにする方法