会場は恵比寿の東京都写真美術館。
恵比寿ガーデンプレイス内にある。
ガーデンプレイスは友人の結婚式に参列して以来で、
歩く歩道のなんと楽チンなこと!
美術館には地下から行けますとの案内に従って、エスカレーターを降りてったら、
迷った。
途中で案内表示がなくなるんだもん・・・。
ずいぶん贅沢な広場を通り、ようやくたどり着く。
でも、あまりにもオサレにしたために展示場で入り口がわかりにくい。
出品作品紹介
シリーズ<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない> 3階展示室
シリーズ<廃墟劇場> 2階展示室
シリーズ<仏の海> 2階展示室
杉本博司(すぎもとひろし)/現代美術作家
1948年東京生まれ。1970年に渡米し、アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン(L. A.) で写真を学び、1974年よりニューヨーク在住。大型カメラで撮影 された精緻な写真作品を制作し、国際的に高い評価を確立、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、 2009年高松宮殿下記念世界文化賞受賞。展覧会多数。
写真展って初めて。
だけど、3階展示室は写真展じゃない。オブジェが並んでいた。
写真だけじゃ物語れないのかな?
まあ、それはいいとして、
人類と文明の終焉を、
自身の作品や蒐集した古美術、化石、書籍、歴史的資料等で構成してます。
空想の世界を目に見える形にするのが芸術家の仕事だと杉本は言っているように、
古ぼけた品物が意味を持ち、歴史や時代背景を思い起こさせます。
物語は空想めいていて、時に滑稽だけど、私たちがつくりあげてきた文明や認識、現代社会を再考せざるを得なくなりました。
ありうるSFのようで、怖かった。
シリーズ<廃墟劇場> 2階展示室
これも、死んだ建物の写真が並ぶ。
お化け屋敷みたいで怖かった。
栄えた頃はさぞさぞ豪華だったろうが、廃墟となると天井の高さが不気味。
シリーズ<仏の海> 2階展示室
は、一転して京都 三十三間堂の千手観音を撮影した作品。
大きいので迫力あるけど、
それよりもものすごく感激したのが、写真のトイメンにある、
ガラスでできた五重塔。(こんなもんじゃない、もっと素敵だった)
向かいの写真がガラスの中にうまく写り込んでいるし、
中心の球の中に、杉本の原風景と言える水平線が綺麗に映っている。
反射する光もプリズム効果で床に落ちて美しい。
ぐるぐる塔の周りを鑑賞しているのは私だけだで、
他のお客さんは千手観音だけ見て塔を一瞥しただけで行ってしまう。
その美しさに気がついてない・・・。
抽象を具象化することはとっても大変だけど、
やらなきゃダメ。
芸術家がこれをやらないで誰がやるんだ!と強く思いました。
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