「ジョルジュ・ルオー展」

  1. 12月のある日の日記がアップ出来てなかったので・・・

日比谷の帝国劇場の一角にある、出光美術館は、お初でした。
久しぶりの公開作品11点をふくむ157点を展観します。

出光美術館はお堀に面しているので、少し前に地下鉄から地上に出て、散策しながら向かいました。
お天気もよく、銀杏並木が色づいていてとても綺麗。

空いているであろう、平日の午後に行ったんですが、混んでましたね~・・・

ルオーと言えば、黒い縁取り線でこってりした風合いの絵で、
知ってる作品は「小さな家族像」ぐらいでしたが、おびただしい数のキリストをはじめとする、宗教画家だったんですね。
なぜ黒い縁取りをするのか、ずっと疑問でしたが、
ここへきて、その疑問が解けました。
たぶん、ルオーが「美しい」と思っているのは、教会のステンドグラスだったのではないか、と。
そのガラスとふちの色のコントラストがどうしても描きたかったんじゃないかと。



中期の絵は不思議です。こちら側で小さい窓から覗いた様な絵がたくさんあります。
後期の絵はこれでもかというぐらい、絵の具を盛り上げて、しかもぎっちり黒で縁取りして・・・狂気とも思える迫力があります。
ちょっとワタシにはえぐくて、コワイです。

私はクリスチャンじゃないので、深く絵の意味は分からないのですが、クリスチャンの例えば遠藤周作さんなんかは、痛く感動していたようです(NHK教育テレビの「日曜美術館」からのビデオが放映されてました)
ヨーロッパの画家は宗教を題材にした物が多いけど、
それに対して日本の画家にはそういう事があまりないなあと思ってしまいました。
ルオーの描くキリスト像、あるいは聖職者は遠くから見守っているのではなく、一緒に歩もう!と共にいます。
慈愛の眼差しを持って。

私には人形が怖いところがあって、人物画は苦手なんですが、ほんのちょっとの絵の具の盛り方で優しさに溢れた様に描けてて、
あんなに乱暴な黒い縁取りなのに、よく表現しているなあ!と、
素晴らしさを感じました。