うらめしや〜冥途のみやげ展

―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に― 
東京芸術大学大学美術館 7/22~9/13

以前から行ってみたかった芸大。
芸大は音楽・美術ともに憧れの学校で、
中学生ぐらいのとき、奏楽堂とり壊しという話が出て、
のぞきに行った事があったぐらいで、なかなか足を運ばない場所でした。

展示室は薄暗く、中央に短めの茅が張られている。
たまに生ぬるい風が頬をつたい、と「ひょ~~~」という音が微かに聞こえてムード満点。

『幽 霊には、妖怪と違って、もともと人間でありながら成仏できずに現世に現れるという特徴があります。この展覧会では幽霊画に見られる「怨念」や「心残り」と いった人間の底知れぬ感情に注目し、さらに錦絵や近代日本画、能面などに「うらみ」の表現を探っていきます。』(パンフレットより抜粋)

円山応挙の幽霊図はあまりにも有名ですが、
錦絵と呼ばれる、江戸時代の画風での幽霊の図、
自分的には歌川国芳がやはり上手いなあ~と思いました。

幽霊とは
当時のあまりにも不条理なお上からのお達しでの辛い思いや、
えん罪あげく命を奪われたりの辛い思いのはけ口として、
実は人間がこさえたものでは?という、同情にも近い気持もわいてきました。
果たせぬ思いを果たしてあげたいとか、
辛い思いを味あわせてやりたいとか、
訴えの気持がひしひしと伝わり、
「怖さ」よりも、
あの世に行ってあの様な姿で戻ってきたことが「哀れ」に思えて涙が出てしまいそうでした。

今の時代でも、例えば我が子に手をかけるという、
鬼畜のような親にも味あわせてやりたい思いが
ムクムク湧いてきたりもしました。

絵の展示方法として、そのまま壁に貼られている物もあるし、ガラスケースに入っている物もあったので、学芸員に「展示されてる物はレプリカなんですか?」と聞いたら、
「いえ、芸大美術館は本物しか展示しません。」とのこと。
すごいな~!
やはり芸大だ!

(実は昔、TVお昼のワイドショーで話題になった首切り武士の絵があるかなと期待してたんだけど、ありませんでした。あれは一体どうだったんだろうか?幼い頃観て怖い記憶あるんですが)